株式会社はたらクリエイト

​住所:長野県上田市中央 2-10-15 千曲錦ビル1F

業種:サービス業(他に分類されないもの)

社員数:76名(2019年6月現在)

HP:https://hatakuri.jp/

令和元年度第1回取材記事
育児・転居・遠距離通勤の壁を超えるためのテレワーク

長野県上田市と佐久市にオフィスを置き、コンテンツ制作や企業のバックオフィス業務などを受託している(株)はたらクリエイト。従業員のほとんどが子育て中の女性です。これまでのテレワークの取り組みについて、上田オフィスでお話をうかがいました。また、通常は長野市内のコワーキングスペースでサテライトオフィス勤務している社員の声もご紹介します。

取締役 柚木 真さん

●女性が働き続けられる環境づくりのためにテレワーク導入

――テレワーク導入の経緯をお聞かせください。

当社は「はたらくをクリエイトすることで、仕事を楽しむ人を増やす」というビジョンがあり、特に子育て中の女性でも仕事を楽しめる環境づくりを重視しています。テレワークはその手段の一つとして導入しました。

 

きっかけは、「子供が少し体調を崩して保育園を休ませたが、付きっ切りでいなければならないほどではない。そういうときに自宅で仕事ができませんか?」といった相談を受けたことです。子育て中の女性が従業員のほとんどを占める当社では、こうした状況は一過性のものではありません。より働きやすい環境を作っていければと、制度としての在宅勤務を考え始めました。

 

現在、入社3カ月以上で、一定のスキルを習得した従業員には、テレワークでできる仕事において在宅勤務を承認しています。また、配偶者の転勤で他県へ転居しなければならなくなった従業員が、テレワークで働き続けているケースもあります。

――転居してもテレワークで勤務を継続しているケースについて、さらにお話ください。

上田オフィスで勤務していた従業員が、配偶者の転勤で神奈川に転居することになりました。本人から転居しても仕事を続けたいという希望があり、当社としても初めてのケースでしたが、働き方の多様性を考えて、2019年4月から在宅勤務を行っています。

 

離れていても定期的にWeb会議で顔を合わせていますし、しっかりと成果を出してくれていますので、これまで特に問題は感じていません。当社の従業員の属性から考えて、配偶者の転勤に直面する人は、今後増えていくと思われます。自分の意志ではない転居となっても、テレワークで仕事を継続する道を、従業員が望むならば柔軟に検討していきます。これまでに身に付けたスキルを活かして働き続けてくれることは、当社としても歓迎です。

 

「転勤の予定があります」と相談されても、特に慌てることはありません。たとえば、来年度末で配偶者の転勤となる可能性があるならば、テレワークでできる業務に転居前から取り組んでもらうことができます。そうすれば、転居後も今までと同じ仕事を継続できます。

――状況に応じて制度化を考えられてきたのですね。

当社が目指すのは、働きたくても働けない状況の解消です。そのために必要なことを、どのように会社の制度に落とし込むかを考えています。

 

今年は、遠距離で通勤困難な人材を、テレワークで雇用することもできました。現在、長野市在住で、通常は長野市内のコワーキングスペースで勤務しています(※)。「最初からできない」とあきらめるのではなく、一緒に働きたい人材であるならば、できる限り就労可能な方法を探していこうという考え方です。

 

※長野のコワーキングスペース勤務社員の方へのインタビューをこの後に掲載しています。

●スムーズなコミュニケーションづくりを事例で説明

――Web会議はよく行っていますか?

上田と佐久の拠点間では定期的にWeb会議を行っています。また、当社の顧客の多くを占める都内の企業との打ち合わせにも、Web会議を利用しています。

Web会議の様子(上田オフィス会議室)

社内のコミュニケーションは主にチャットで、案件ごとにグループを作成して行っています。テレワークをする際は、会社支給のパソコンを持ち帰って行う規程になっています。ネット環境についてあらかじめ確認し、常にPCのセキュリティが最新の状態を保ち、必要に応じてVPS(仮想専用サーバー)を使うことでセキュリティが保たれた環境を作っています。

――従業員の方たちはチャットなどにすぐ慣れましたか?

入社するまでWeb会議やチャットを利用したことがない従業員のほうが多いですが、研修と実際の業務を経るうちに慣れ、使いこなしています。チャットでの円滑なコミュニケーションについては、コツがあるのでそれを社内に公開し、参考にしてもらっています。

 

また、テレワークに限った話ではありませんが、従業員が増えている中、一人一人の状況をマネジメント側が知ることが難しくなっています。そこで、上田・佐久の両オフィスでそれぞれ月2回、総務担当者とフランクに話ができる時間を設けることにしました。総務担当者が聞いた話で、もし会社として検討したほうが良さそうなことがあれば、より働きやすい環境づくりの一環として検討を始めることもあります。

●仕事を楽しむ人を増やしていくためのテレワーク

――今年度末までのテレワーク活用・拡大予定をお聞かせください。

採用人数を増やしていますので、それにともない、テレワークの利用者も増えていくと思われます。

 

子育て中だからこそ出社して仲間と一緒の場で働きたいという従業員は多く、当社は上田・佐久の両オフィスに1~3歳を対象とした託児所を自社運営して、子供を預けて安心して働ける環境づくりに取り組んでいます。

上田オフィス託児所

さらに在宅勤務制度を設けることで、子供の体調不良・転勤・遠距離通勤といった壁を超え、従業員が楽しく働き続けられるようになることを目指しています。

■テレワーカーへインタビュー

実際にテレワークを利用している社員の方へお話をうかがいました。

●長野市内のコワーキングスペースでテレワーク(本郷さん)

人事 本郷 奈津美さん

長野市在住で、基本的に週に4日を長野市内のコワーキングスペースで勤務し、週に1日は上田か佐久のオフィスへ出勤しています。上田のオフィスまでは車使用で片道約2時間かかるため、毎日出勤することは大変です。遠方まで出勤しなくても良い現在の働き方にとても満足しています。

 

育児休業中に夫の転勤で長野市内への転居が決まり、前の職場に復帰できなくなり、仕事を探していました。遠方だったためダメ元で応募しましたが、採用段階で思いがけなくコワーキングスペースを使ってのテレワークを提案され、ぜひやってみたいと思い、2019年7月に入社しました。はたらクリエイトで初めての試みです。

 

業務ではWeb会議が多く、このコワーキングスペースは、スタッフや他の利用者とコミュニケーションする機会が頻繁にあり、実のところあまり孤独感は感じていません。ここは自宅にも保育園にも近く、大変便利です。在宅勤務はまだ利用したことはありませんが、制度があることによる安心感があります。

 

コミュニケーションについては、対面でないからこそ気を付けていることが何点かあります。たとえば、自分が今どういう状況かは、適切に伝えなければ相手は汲み取ってくれません。こちらの状態を積極的に伝えると同時に、相手の状況も知るように心がけています。

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厚生労働省

​テレワーク宣言応援事業

テレワーク宣言応援事業事務局 (株)テレワークマネジメント

お問合せ:テレワーク相談センター

0120-91-6479