株式会社リクルートオフィスサポート

​住所:東京都中央区勝どき3-13-1 FORE FRONTTOWERⅡ

​業種:オフィスサービス事業・情報関連事業

社員数:302名

HP:http://www.recruit-os.co.jp

第2回取材記事
障がい者の遠隔雇用を成功させるポイントとは

障がい者の遠隔雇用を考えるとき、もっとも気になるのはどのようにマネジメントしているのかということでしょう。リクルートオフィスサポートでは、東京オフィスで北海道在住の在宅勤務者と日々どのように仕事をしているのでしょうか。お話をうかがいました。

(左から)在宅雇用開発室 宇野浩司さん、湊美和さん

●毎日の朝会でメンバーの状態をチェック

――宇野さんは、現在10名の在宅勤務者から成る班の班長をされているのですね。どういった経緯で現在の業務を担当するようになったのですか?

 

入社して今年で14年目となりますが、在宅雇用の仕事に関わるようになったのは2016年の12月ごろからです。2016年度の旭川市での実証実験を経て、2017年4月入社メンバーを新規に採用することになり、その手伝いとして当時在籍していた部署との兼務で加わりました。2017年4月からはこちらの業務にほぼ専従しています。

実は以前の部署でも、在宅勤務のメンバーが1名いたため、在宅勤務者のマネジメントがまったく初めてというわけではありませんでした。とはいえ、1名なら遠隔でもスムーズに対応できていたことが、10名となると同じようにはいきません。

たとえば、テレビ電話会議システムも通常のSkypeでは対応できず、この機会にSkype for Businessとチャットツールを導入しました。

 

――日々の業務の進行についてお話しください

 

毎日、始業時に朝会、終業時に夕会を行っています。東京と旭川は環境が違いますので、最初はお互いの地域の天気やニュースなどの話から始め、場があたたまったところで連絡事項を伝えます。そのあとは、在宅勤務のメンバーに自由に話をしてもらっています。話をしたい人もいれば苦手な人もいるので、全員に必ず発言してもらうというのではなく、フリートークです。朝会の時間は、だいたい30分ぐらいです。

メンバーには、毎朝体調を記録してもらっているので、心配な点や、何か気がかりになることがあるようなら、朝会終了後に面談しています。夕会は10分くらいで、連絡が主になります。

朝会や夕会の進め方や時間は各班によって異なります。メンバー数の違いもありますし、話好きなメンバーがいれば、人数は少なくても長めになるようです。

――コミュニケーション面で気を付けていることはありますか?

オフィスで一緒に働いているならば顔を見て状態を確認できますが、遠隔ではテレビ電話でつながらないと表情が見えません。また、画面通しでは微妙な変化をとらえきれないこともありますので、会話は重要になります。とはいえ、最初は自分から状態を話してくれないメンバーもいました。そういうメンバーには、こちらから積極的に状態を確認していきました。関係性ができてきたら、次第に本人が自分から発信してくれるようになりました。業務を遂行する班長とメンバーという間柄ですが、“同じチームの仲間”として関係性を結んだことが、一つのポイントだと思っています。

●メンバー同士、お互いの障害を認め合うことで仲間意識が生まれる

――仲間意識は育っていますか?また、生産性についてはどうですか? 

 

メンバー間の仲間意識は育っていますね。誰かが調子が悪くて休んでいると聞くと、助け合ってがんばろうという雰囲気になります。お互いの状態を認め合い、全体でフォローしていくという関係は早くからできていました。

もちろんビジネスですので、クライアントからの要望は数値で示されています。1人あたりの目標数は告げていますし、誰がどのぐらい作業したかもオープンにしています。でも、障がいの部位だけでなく、その日の状態によっても生産性は異なってきますので、目標についてはチームで達成するように運営しています。

ばらつきがあるとはいえ、個々の生産性は、知識を深め、業務に慣れるにつれて、高くなってきています。成長しているという実感がありますね。また、審査を簡易にできるようなツールを導入するなど、生産性を高めるような工夫も随時行っています。

――在宅雇用開発室でのマネジメント体制を教えてください。

 

在宅勤務者は、業務別に複数の班に分かれて仕事をしています。各班に班長がいて、宇野はその一人です。班長をマネジメントするのがリーダーの湊、そして組織全体を運営しているのがマネージャーの宮地です。

班長も全員、定期的に通院していますので、リーダーの湊はそうしたときに班長に代わって朝会、夕会を行います。また、長期間体調を壊しているメンバーや、業務とは離れたところで話を聞いたほうがいいと判断した場合には、湊が個別に面談しています。

――班長同士の情報共有はどうしていますか?

 

週に1回、班長全員が集まってチーム会を行っています。班ごとに業務が異なるので、内容はメンバーについての情報交換が主です。

●在宅雇用開発室が社内でより魅力ある部署に!

――ここまでのお話をうかがうと、スムーズに運営されているようですが、課題はありますか?

生産性と品質はもっと向上できると思っています。また、メンバーには、さまざまな業務を経験してほしいと思っていますし、そのためにも新たな業務の開拓や班長教育が必要だと考えています。

――在宅勤務の障がい者がリクルートグループにとって戦力になっているといえるでしょうか?

そう思います。クライアントであるグループ会社からの仕事依頼も順調ですので、その期待にきちんと返していきたいと思っています。

――社内的には在宅雇用はどの程度認識されていますか?

社内ではまだ、「地方在住の障がい者を採用した」というイメージが強いのではないかと思います。今後は、業務の内容や成果も含めて社内に広報していきたいと考えています。そして、在宅雇用開発室を、社内で異動したいと思えるような部署にしていきたいです。

障がい者の在宅雇用は、「ダイバーシティ」「働き方改革」「地方創生」すべてを解決できるモデルだと思っています。この取り組みをリクルートグループとして発信し、広げていきたいですね。

在宅雇用開発室勤務風景

 

厚生労働省

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