株式会社リクルートオフィスサポート

​住所:東京都中央区勝どき3-13-1 FORE FRONTTOWERⅡ

​業種:オフィスサービス事業・情報関連事業

社員数:302名

HP:http://www.recruit-os.co.jp

第5回(2018年度第2回)取材記事
障がい者の遠隔雇用、今後は分業化も取り入れていく

2018年度も、地方障がい者の在宅勤務での雇用を進め、ほぼ計画どおり年間約30名を採用したリクルートオフィスサポート。今年度について振り返りながら、業務量の増加や精度向上のために今後取り組んでいこうとしていることなどをうかがいました。

在宅雇用開発室 宮地俊介さん

●2018年度は初めて函館で採用、年間採用人数はほぼ予定どおり

 

――今年度、実際に行った取り組み内容をお話しください。

 

2018年4月、7月、10月、そして2019年1月と3カ月おきの入社時期を設け、それぞれ地方在住の障がい者を在宅勤務で採用しました。2018年4月は釧路で5名、7月は胆振(いぶり)・日高地域で7名、10月は旭川で9名、2019年1月は函館で8名を採用しています。ほぼ、今年度の計画どおりでした。

 

函館での採用活動は今回が初めてです。ハローワークなど現地の関係機関の協力もあり、「テレワークによって東京の企業で働く」ことに注目してもらえたようで多数の応募があり、60名近くと面接しました。

 来年度も、北海道を中心に3カ月ごとの採用活動をこれまでと同規模で行います。2019年4月入社の採用活動地域は札幌です。

――応募者からテレワークで働くことについていろいろと質問を受けますか?

 

説明会で仕事の内容にふれ、実際に働いているメンバーの1日の流れやビデオ通話の様子を動画で紹介しています。それらを通じて、理解していただけているようです。

 実際、面接のときに「仕事のイメージがつきますか?」という質問をすると、「説明会で聞きましたので大丈夫です」という答えが多いですね。また、採用活動は、最初に地域の関係者向けの説明会、そのあと個人向けの説明会を行っていますので、仕事内容を理解した人たちが応募してくるというケースがほとんどです。

●今後は、作業の工程分解とマニュアル化を進めていく

――今年度第1回の取材で、仕事を分解・分業することを検討されているとうかがいましたが、その点はいかがですか?

 

現在、もっとも業務ボリュームがあるのは、求人情報サイトの広告審査業務です。労働基準法や男女雇用機会均等法などをふまえた上での審査が必要なため、非常に学ぶことが多く、これまでのように一人がすべての工程を行う形では、担当できる業務量が限界に達してしまいました。

そこで、今後は、全工程が10あるとするなら、1から5まで担当する人と、6から10まで担当する人とに分かれる形で行っていきます。

 

審査基準が100あるなら、これまでは1人が100覚えなければならなかったところを、今後は50覚えるというイメージです。1つの審査を複数名で行うことになりますが、1人の審査の時間が短縮できるため総業務量を増やすとができます。

 

並行して、審査業務のマニュアル化をさらに進めているところです。具体的なケースごとの対処を文書化し、その指示に基づいて審査業務ができるようにしていきたいと思っています。

 作業の工程分解とマニュアル化により、審査業務の精度を維持し、さらには高めていきたいです。

――地方障がい者の遠隔雇用を考えたいという企業へアドバイスするとしたら?

 

地方障がい者の遠隔雇用は、地域の支援機関とタイアップしないと進められないように思います。地域の方がキーマンとなって協力いただけるかが、応募者を集める上でとても重要です。また、どんな仕事をやってもらうかという切り出しも必要でしょう。

 どんな人が応募してくるかは、現地で会って、聞いたり話したりしないと分からないですね。実際に動いて経験すると、考え方が変わってくることもあるかもしれません。

●働きやすい雰囲気づくりを心がけながら新たな業務にもチャレンジ

2017年4月から、求人情報サイトの広告審査を担当されている班長の方にお話をうかがいました。

在宅雇用開発室 鈴木晃博さん

――在宅雇用開発室での求人広告審査業務についてご説明いただけますか。

現在は在宅勤務者25名から成る3班体制で、月2万件程度の審査を行っています。求人広告には、我々が「個別会社」と呼んでいる自社採用要件と、派遣企業から届く「派遣要件(派遣)」の2種類があり、派遣の取り扱いは2018年10月からスタートしました。

 3班のうち1班だけが個別会社と派遣の両方を取り扱っていて、私はこの班を担当しています。班の人数は6名です。ボリュームとしてはまだ派遣は少なく、1週間のうち1~2日程度が派遣、他の日は個別会社の審査を行っています。

――鈴木さんの班のメンバーは、個別会社と派遣と両方を審査できるのですね。

 元々個別会社の審査を行っていたメンバーに、派遣特有の審査基準について追加で研修をテレワークで行い習得してもらいました。派遣の審査について、派遣元から基準はもらっていますが、実際の業務では広告原稿によって、「この表現はどの事例にあたるのか」などを委託元に確認しながら進めています。メンバー自らが、しっかりフィードバックできることが必要です。

――班長として心がけていることはありますか?

 

各班長によって班運営の方針は異なりますが、私は、朝会・夕会でメンバーが「ふふっ」と笑ってもらえるような瞬間をなるべく作るようにしています。毎日となると、正直、ネタを見つけるのに大変なときもありますが、仕事とプライベートとの切れ目がつきにくい働き方ですので、ちょっと笑う時間をとって気持ちよく仕事のオンオフをつけてもらえればと思っています。

 私は家族について話すこともありますし、各班長から持ち寄られるエピソードなどを参考にすることもあります。

――それぞれの班で「班会」をやっていますね。その内容を教えてください。

 

約1時間で、そのうち45分程度はめまぐるしく変化する審査基準の確認や、課題の話し合いです。残りの15分程度は、プライベートな話をして親交を深めています。

 

審査業務では、原稿の解釈において「この文脈でこのキーワードが使われていた場合は不問とするのかどうか」など、さまざまなケースが出てきます。杓子定規な判断はできません。委託元の判断で、これまではNGだったことが、今後はOKとなる場合もあります。変化に対してしっかり追随していくことも、お客様に対する提供価値の源泉だと思います。

 

厚生労働省

​テレワーク宣言応援事業

テレワーク宣言応援事業事務局 (株)テレワークマネジメント

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